Jack Purcell ⑦

前々回・前回の2回に分けてPF Flyers の歴史や写真を簡単に紹介しました。今回からは B.F. Goodrich の Jack Purcell から CONVERSE の Jack Purcell をそれぞれまとめてみました。

真っ白なスニーカーにつま先トゥの部分に『スマイル』と言われるブルー(紺)のラインが特徴のスニーカーで非常にシンプルなデザインですが、よく見ると時代ごとに変化があります。

このブルーのラインは、50年以上前のテニスの服装がすべて白という決まりがあり当然テニスシューズも白。コートの白線も白ということで識別のためにこの線が入ったとか?本当かどうか定かではありませんが何となく納得します。でもこれは、バドミントンシューズでスタートしてますからこの話は、後付けなんでしょうね?

さて、変化について書いてみました。上の写真を比べていただければわかりますが左側の B.F. Goodrich 製の Jack Purcell にはこのヒールラベルの所にヒゲがないのです。(山形の二つの勾配のついた形は、Posture Foundation の構造を簡略化してマークにした。これをヒゲと呼んでいる。下の写真参考)右側の B.F. Goodrich 製の末期?になって、ヒールラベルにこのヒゲがついたと考えられます。

いつ頃からこのヒゲがヒールラベルに付きだしたか知りたいですよね?色々調べてみました。今手元にある資料(当時の広告)を見比べます。まず、1960年代から1970年までの広告を下に紹介。上段左 1966年 上段中・上段右 1969年 下段全 1970年

 

その中で分かったのは、広告に使われているロゴを見ると上段左の1966年の広告は、ヒールラベルが撮影されておりヒゲがありません。上段中・右の1969年 下段全ての 1970年の広告には、印刷された Jack Purcell ロゴに1966年の広告同様まだヒゲが入っていません。この後なんですかね・・・?その広告が下になります。左 1971年 それ以外 3枚とも 1972年

1971年の広告や CONVERSE  へ売却前の1972年の広告では、印刷された Jack Purcell ロゴにヒゲのマークが入っています。ということは、1970年を境にヒールラベルにヒゲのデザインが正式に入ったのか・・・?もし、どなかたヒールラベルの年代変化をご存じでしたら教えてください。

ヒゲの形状に関して下記の写真を見ていただければわかりますが時代の変化で形状が少しづつ変わっています。個人的な意見として B.F. Goodrich 時代のヒゲ付きヒールラベル(右上)が一番存在感があって良いように思えます。CONVERSE 製になってからのヒールラベル(左下)は、3Dですが何かインパクトが薄くなったように思えます。80年代に入って3Dでなくなりプリント(右下)になってしまいましたね?履きこんだらすぐに消えてしまうのですよね?

次回以降は、インソール・アウトソール・トゥキャップ・シャンクアイレット(通気ハトメ)・フリクションテープやフォクシングテープなどなど比較したいと思います。

おまけ

下記のようにヒールラベルのロゴの色が黒もあったようです。これは、Jack Purcell Vantage 1975年ごろの物。インソールが Posture Foundation 時代のスニーカーです。

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