Jack Purcell ⑪

今回は、アッパーの内側に付いているアイレット(Eyelet)の位置について話をします。

上の写真ですが、上段左から ① 60年代 B.F. Goodrich 製、② 70年代初め B.F. Goodrich 製、③ 70年中旬 買収後の CONVERSE 製(PF 時代)、下段左から ④ 70年後半から80年前半 CONVERSE 製(PF売却後)、⑤ 80年から90年 CONVERSE 製(Made In USA)、⑥ 2015年 NIKE 買収後の CONVERSE 製それぞれの アイレットの写真です。

写真を見てわかるように ① ②の B.F.Goodrich 時代は下テープ(Friction Tape)にアイレットの穴がかかっています。その中で ② 70年代初め B.F. Goodrich 製になるとアイレットの位置がさらに下がっているように思えます。(完全に下テープの上にアイレットが付いている。)しかしその穴は、上段右 ③ 70年中旬 買収後のCONVERSE 製(PF 時代)以降どんどん上に上がっています。この位置に関しては、どういう理由で移動したのでしょうか?ただ単に B.F. Goodrich から CONVERSE に移っただけなのでしょうか?些細なことですが興味があります。

また、気が付いたのですがフォクシングテープ(Foxing Tape)の重なり部分が ① 60年代 B.F. Goodrich 製から ④ 70年後半から80年前半 CONVERSE 製まで確認できます。しかし ⑤ 80年から90年 CONVERSE 製(Made ㏌ USA)から重なりが確認できません。このあたりは、ビジュアル改善の部分でこのように変化していったのでしょうか?

ディテールに関しては、今回で終了します。本当はワイズ(width)に関して調べたかったのですが資料の数が少ないので紹介できませんでした。現在存在する資料のみ紹介しておきます。

上の写真は、1974年 CONVERSE のカタログです。その中に Jack Purcell の紹介があったのですが一部切り取られており完全な物ではありません。その中のJack Purcell の詳細ですが、ワイズが M タイプと S タイプがあると書かれています。この M と S のワイズを比較したかったのですが残得ながら S タイプを所有していなかったので断念いたしました。

このカタログを見ていると色のタイプは、White 、Black、Navy と書かれています。私は、Back のタイプを見たことがないので一度見てみたいと思います。

次回 Jack Purcell から派生したスニーカーを紹介します。