Jack Purcell ⑬

前回からの引き続きで Jack Purcell の派生タイプを紹介しています。今回は、1973年発売の クーレイヤ、RaceAround、Rally について話します。クーレイヤ(英語のスペルが分からない?)というタイプのスニーカー情報は、まったくなかったのですが色々調べていたら日本の CONVERSE ホームページから一枚の写真が出てきたので載せておきます。

Jack Purcell のスエードタイプがこのころからあったのですね?この時代では、画期的なデザインです。 Adidas のロゴマークのように3か所のカット部分がメッシュタイプになっています。実物を見たことがないので非常に興味があります。個人的には好きなデザインです。

クーレイヤ?造語でしょうか?

『Coolaya』こんなスペルでしょうか?誰かご存じでしたら情報提供願います。

インスタ仲間から情報いただきました。『COOLAIRE』です。ありがとうございました。(05/22/2020 情報追加修正)

RaceAround は、B.F. Goodrich 時代から引き継いだデザインで素材は、重厚なレザーを使用。 Jack Purcell ⑦で紹介した 1972年の広告にも新発売として掲載されています。広告の内容を読むと当時のプロテニスプレーヤー Cliff Richey (https://en.wikipedia.org/wiki/Cliff_Richey) を使ってプレー中は、Jack Purcell OX を履きプレーが終わりプライベートには、この RaceAround をパーティーやカジュアルのひと時また、ほかのテニスプレーヤーの試合の観戦時に履くと言ったメッセージを載せています。レースカーをイメージしたデザイン。当時にしては、これも画期的なデザインだったと思います。当時の B.F. Goodrich のデザイナーは、ライバル会社の CONVERSE や Pro Keds と差別化する為にこのような斬新なデザインを世に出したのでしょうね?それとこのころタウンシューズとしてカジュアルに履くようなスニーカーがあまりなかったと思います。Chuck Taylor や Royal のデザインは、オーソドックスなデザインが多かったですからね。

また、上のギャラリーの写真の左上の広告に赤い車と赤色と青色のコンビのスニーカーが写っています。このスニーカーは、Indy 500 というスニカー名のようです。このタイプも見たことがありません。しかし UNIROYAL(Keds) でよく似たスニーカーが出ていました。当時のスニーカーを所持していますので写真を参考に掲載しておきます。CONVERSE もそうですが、このころは adidas 以外でも3本ラインを使うのは、普通だったようですね?この後、登録商標の関係で adidas 以外は3本ラインは使えなくなったようですが・・・

90年代にも再発売された Rally ですが、下のスニーカー写真は73年ごろの Rally です。こちらも RaceAround の基本的なデザインやカラーリングを Jack Purcell OX に加味した形になっています。アッパーの素材は、キャンバス(Canvas)のみだったようです。参考に載せた下記の左上の広告は、1975年で右下の広告は、1974年の広告です。Rally の配色は、White / Blue、White / Red、Gold / Black の3色だったようです。当時の CONVERSE は、Blue というのは、私たちで言う紺色(Navy)のことを指しているようです。

今回紹介したスニーカーの写真(RaceAround、Rally)は、6年から10年ほど前に eBay でエントリーされたものばかりです。残念ながらすべて獲得できませんでした。その時の写真を保存していたので使わせていただきました。(無断使用でごめんなさい)将来的にも入手困難なアイテムばかりですが、いつか手に入れることを期待して eBay 検索していきます。